「In Focus 8 −卒業生の現在−」開催のお知らせ

 朝夕日毎に涼しくなり、秋の深まりを感じる今日この頃です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 本日より「In Focus 8」を開催しております。
 この展覧会は、作家として活動を続けられている本学卒業生を迎え開催しており、今回で第8回と
なりました。今回の「In Focus 8 −卒業生の現在−」も三者三様の個性が溢れる、
素晴らしい展示となっています。ぜひ、ご覧頂きたく思います。

 今回のブログでは、数ある展示作品の中から3つほどピックアップし、ご紹介したいと思います。


 まずは原 夕希子さんの作品「瞬」
 作品と目を合わせた瞬間は、画面いっぱいに広がる花に見えますが、その一つ一つが手指の節を
表しているのには驚きます。画面を埋めつくす色彩と溢れるような“ふし”をじっくりと見ていると、
意識が作品に取り込まれてしまいそうに。
 色彩の艶やかさとモチーフの奇妙さが混在する、美しい作品です。





 ふたつめは船本 雅友美さんの作品「白霧」
 展示室に立つ球体関節人形の少女。その麗しい姿につい引き寄せられてしまいます。
絹のような髪、薄い衣に秘された肌は見ているだけで、背徳感をかき立てられ、物を映すことのない瞳は異世界への憧憬を閉じ込めたようにも見えました。
 どこまでも無垢で透明。その一方で、強く存在感を放つ夢幻的な人形の少女です。





 最後は芦田 竜太郎さんの作品「泡沫」
 思わず足を止めてじっくりと見てしまう、端正でみずみずしい表現と今にも泳ぎそうな鯉たち。
夢のように儚げで、夏の日の木陰のような涼しさを感じます。近くで見ると、明かりに照らされて
キラキラとさんざめく絵の具にも注目してみてください。
 絶え間なく揺らぐ空気や水面、鯉たちの一瞬が閉じ込められた清らかな作品です。





 今回取り上げた作品たちのほかに、原さんのゆびふしという作品が生まれるまでの過程を表した
壁一面のドローイング。船本さんの、鬼を思わせる恐ろしく美しい人形や妖精たち。芦田さんの
ノスタルジックな作品は題名も合わせて鑑賞されてみてください。
 
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今回の文章は、只今当館へインターンシップで来ている、本学日本文学科3年生が書いてくれました。とても丁寧な言葉で、出品作品について紹介してくれています。
こちらを読んで「In Focus 8」への関心が高まり、一人でも多くの方に足を運んでいただけたら幸いです。
※明日予定されているアーティストトークについて、台風が最接近の予報ですが、現在は開催の予定です。変更がありましたらこちらでお知らせいたしますので、ご確認よろしくお願いいたします。



〈現在開催中〉
「In Focus 8 −卒業生の現在−」  

2017年 9月16日(土)〜 10月22日(日)

開館時間 10:00 - 18:00
休館日:水・木曜日 
入館無料

本学を修了し、各分野で活躍している新進作家、芦田 竜太郎(日本画)・原 夕希子(油画)
・船本 雅友美(デザイン)の3名を紹介します。



【会期中イベント】
◎アーティストトーク
9月17日(日)14:00〜 参加無料
3名の作家が、各々の活動や作品を紹介します。  
◎ワークショップ「たくさんの好きを持ち歩く」
ステンシルで、トートバッグを総柄にします
※要予約(ご連絡は当館まで)
10月7日(土) ①10:00〜12:00/②14:00〜16:00
定員:①/② 各5名 参加費:500円
対象:中学生以上(小学生以下保護者同伴)
講師:原夕希子
準備物:最大10×10㎝におさまる、あなたの大好きな人や物の、写真や絵などをお持ちください。
汚れても構わない服装でお越しください。









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