「In Focus 6」関連ワークショップ、開催!


 7月25日にIn focus 6の関連イベントとしてワークショップを開催しました!
その名も「回転させて絵を作ろう!!」
 講師は今回の展示作家である、作家の上村江里さんです。

 今回のワークショップでは、幅広い年代の方々にご参加いただきました。
夏休み中の小学生たちの姿もあり、楽しげな雰囲気のなか、さっそくワークショプが始まります。
 
 はじめに上村さんから、今回のワークショップの概要について、自身の作品と制作過程に基づいた説明がありました。
 上村さんは普段制作する中で、具体的に何を描くのかを決めすぎずに、描く中で生まれた色や線の響きあいの中から絵を進めていくことも多いそうです。
 絵の上下、左右様々な角度から形や色を拾っていくうちに、絵はまるで生き物のように動いていきます。

 確かに上村さんの作品には、ポートレイトのような描く対象物がはっきりと決まっている作品もある一方、鮮やかで透明感のある色彩、弾むようなタッチのリズムがまず目に入ってきて、その後、徐々に女の人の顔や、抱き合う人物たちのフォルムが見えてくる、といった作品が印象的。それはまるで、作家自身が画面の中で色と混じり合いながら出来上がってきたようです。

 普段私たちが絵を描こうとする時には、まず上下を決めてから描くことが多いと思います。しかしながら、本来はそのような決まりはないはず!

 今回のワークショップでは、そのような決まりは一旦抜きにして、ぐるぐる絵を回しながら色や線をどんどん詰め込んで、その中から自分の感覚に響く色や形、向きを見つけていこう!といった試みをします。さてさてどんな絵になるのでしょうか!?


 「良い絵は上下関係なくどの角度から見ても良い絵」


この上村さんの言葉から、作品作りをスタートさせます!

 上下左右の面から、それぞれ20分ずつ手を入れていきます。
まずは初めの20分…







 さっそく手が動き始める参加者の皆さん。何を描くかを決めずに色を塗っていきます!


 こちらは何やら考え中…
 「うーん、で、何を描いたらいいの?」
 小さいお子さんには少し難しかったかも…、という一抹の不安が、早くも頭の中をよぎります。


 とりあえず、なんでもいいから描いていってみようよ!、ということで…



 少しづつ手をいれていきます!



 始めは手が動かなかった子供たちも、時間が経つにつれてどんどん乗ってきました。



 お!その調子!ぐりぐりと線をひいていきます。

 こちらは折り紙を使ってペタペタと貼っている模様。


 と言っているうちに始めの20分が終了しました1

 
 さっそく絵をぐるりと回して、、



 再び20分がスタートです!
 みなさん、どんどんもりもりと画面に手を加えていきます。







 始めの不安はどこへやら、大人に負けじと子供たちもぐんぐんと描きこんでいきます。






 と、言っているうちに、再び20分が経過!またまたぐるっと回して…


 ほうほう、

 さらにどんどん描く、貼る、塗る!!!










 ぐんぐん作品の中に潜り込んでいきます!



 そして、すべての方向から手を入れ終わる頃には、それぞれの色や形がいっぱい詰め込まれた画面に。



 ここで、ひとまず手を止めて、お互いの作品の鑑賞タイム!






 どれどれ、、こうなっているのか!!


「これ何ー?」
「海綿。、、、こうやって叩くと、、、」

 と、作者自らレクチャーする様子も。子供達も興味深々です!

 普段の学校では同じ年代の人ばかりですが、ここでは大人や子供の関係なく、作品作りの時間や対話を共有できるのもまた良いですね。




 お互いの作品を鑑賞しあった所で、ラストステージは自分の一番気に入る角度を見つけて、作品の詰めにはいります。


 くるくる回して好きな角度を見つけて、、、







 ラストスパート!!






 こちらは身を乗り出して描いています、最後まで全力投描!





 そして、2時間に及ぶワークショップは終了!

 みなさん夢中になって画面に向かわれていた姿が印象的な2時間でした。

 さて、出来上がった作品は、、



 ジャジャーン!ピンクの色はマニュキアで描きました!最終的に蜘蛛のような、宇宙人のような生き物が画面の中に登場しました!


 こちらの作品は色がじゃんじゃん画面の中で鳴っているような、鮮やかで力強い作品に仕上がりました!金銀の色紙が良いアクセントになっています!




 こちらの作品もエメラルドグリーンの幾何学形態が印象的ですね!何やら不思議な雰囲気を醸し出していて、おもしろい!

 こちらの作品は貼りで攻めた作品!法被姿の男の子が画面に登場しています!




 この方の作品は二次元にとどまらず、画面から線が飛び出してきたみたいですね!紙の特性を上手く生かした作品に仕上がりました!




 2時間に及ぶワークショップでは、参加者のみなさん全員がとても集中して取り組んでくださり、予想をはるかに超える良い作品が出来上がりました。
 講師、スタッフ共々「やってよかったね!」と思える充実した時間になり、本当に良かったです。ご参加いただき、ありがとうございました!



 参加者のみなさん、講師の上村さん、お疲れさまでした!

 当館では、これからも定期的にワークショップを開催していく予定です。普段は関わりの少ない世代の人たちや、作家本人と関わりあえることができるのは新鮮に感じることができるかもしれません。
 お気軽に、ご参加お待ちしております。

0 件のコメント:

コメントを投稿