Curriculum 授業作品展

子ども学芸員の旅 2011

 7月28日〜29日にかけて、子ども学芸員の旅が開催されました。
 尾道市内に住む小学生が2日間かけて市内の6つの美術館を巡ります。

 初日となる28日に白樺美術館にも来館し、60人の子ども学芸員たちがやってきました。





 そして、尾道市立美術館・なかた美術館・MOU尾道白樺美術館[尾道大学]の3館合同ワークショップを千光寺公園内かおり館にて行いました。
 大きな段ボールを自分の形に切り抜いて、自分だけの自画像を描くワークショップです。
 友達に自分の形をなぞってもらいます
 自由に色をのせていって…

 自分の分身の出来上がり!


 ここで出来た作品は、9月になかた美術館にて展示をいたします。お楽しみに。
 
 子ども学芸員の旅 作品展
 2011年9月10日(土)〜9月15日(月)
 なかた美術館第1展示室 
 午前9時〜午後5時30分

Curriculum 授業作品展

Curriculum 授業作品展 
2011年7月28日(木)−8月15日(月)
休館日 火・水曜日(祝日開館)
開館時間 10時〜18時 入場無料

 今回の企画展「curriculum授業作品」展では、日本画、油画、デザイン各コースの授業で制作された作品を、 美術学科のカリキュラムの全体像をほぼ一覧出来るようなかたちで展示を行っています。 学生の制作した作品を通じ、美術学科の教育現場での取り組みの一端をご紹介できればと考えています。
 ご来観お待ちしております。


海老洋展 遠国、日日ニ跡ヲ残ス

 ミュージアムワークショップ 尾道鳥瞰

 2011年7月17日 ワークショップを開催しました。
今回は、墨を使ったドローイングに挑戦します。
真夏の日差しが照りつける中、日焼け&暑さ対策をして千光寺道中腹まで登りました。

 巻物のような細長い紙に墨をたっぷりのせていきます。

 強い風に翻弄されながらも皆さん熱心に筆が進んでいました。
 屋外で墨を使うって体力を使うのですね。

 風が強く全体を広げることはできなかったので、美術館に帰ってから作品の全体像を鑑賞しました。




 墨を擦ることも久しぶりだったという言葉を頂きました。
 家に眠っている墨があれば、気まぐれに擦ってあげてみてくださいね。

 皆様、暑い中お疲れさまでした。

海老洋展 遠国、日日ニ跡ヲ残ス


 話しは前後してしまいますが、
2011年6月26日、美術館主催のワークショップを開催しました。

 「拾った砂で描く」
 内容は美術館敷地内で採取した砂で日本画を制作するワークショップです。
あいにくの雨でしたが、狭い敷地内でも多彩な砂や土を集めることが出来ました。
 午後からは、集めた砂を使って実際に制作。市販の物と違い荒すぎる砂粒に悪戦苦闘かと思いきや、皆さんものともせずに画面に絵具をのせていきます。
 わたしたちの身の回りの素材だけでも、こんなにも豊かな色彩の作品が出来るのですね。



 皆さんお疲れさまでした。

 
 美術館では7月17日にもワークショップを開催します。

尾道鳥瞰」 ミュージアムワークショップ
2011年7月17日(日)13時〜 参加費500円 定員約15名
墨を使った風景ドローイングに出かけます。
山手に行くので動きやすい格好で。講師:山梨千果子
お問い合わせ・参加申込 Tel/Fax 0848-20-7831 Mail oum-s@bbbn.jp

皆さまの参加おまちしております。


海老洋展 遠国、日日ニ跡ヲ残ス  7月9日

2011年7月9日、海老洋さんがいらっしゃいました。
この日は、松山のいよてつ高島屋さんのギャラリーの方々が来館。高島屋さんでは小作品を展示されているので、本展で海老さんの大作をみていただこうというギャラリーの企画です。

アーティストトークも行われました。

いよてつ高島屋さんでの展覧会は13日からとなっております。

海老洋 日本画展  Rounded Emotion -ゆかしい日々より-
2011年7月13日(水)ー 7月19日(火)
いよてつ高島屋6階美術画廊 最終日は17時閉場

海老洋展 遠国、日日ニ跡ヲ残ス

展覧会イベント情報


□ 7月9日 (土)11時頃に海老洋さんが来られます。
(アーティストトークなどは未定です。)

□ 「尾道鳥瞰」 ミュージアムワークショップ
2011年7月17日(日)13時〜 参加費500円 定員約15名
墨を使った風景ドローイングに出かけます。
山手に行くので動きやすい格好で。講師:山梨千果子
□ お問い合わせ・参加申込 Tel/Fax 0848-20-7831 Mail oum-s@bbbn.jp

ご来観お待ちしております。

海老洋展 遠国、日々ニ跡ヲ残ス  7月2日(土)


 

親指ほどの小さな紙に、よく見てみればそこには、絵が描かれていた。

「どうしてこんな小さな紙に?」

こんなにも小さい画面なのだから、なにか必ず意図があるのだろう、そう思って訊ねてみたのだ。

すると海老氏は、何でもないというふうに、少し笑ってこう答えた。

 「その時そこに、それしかなかったから。」


このセリフは、妙に私を納得させた。 それは、作品と呼応したものが、そこにあったから。


   おおらかで、気ままで、奔放。 


作品たちは、観ているこちらまで、そんな心持ちにしてくれる。



 例えば、「トナリノタ」。

作品の画面中央に、犬がいる。ソリに乗って、水面をすべっている。 とても姿勢よく立って、きもち良さそう。

そんな犬を見ているうちに、画面がゆらめいているような感じがしてくる。


  ゆ ら ゆ ら ゆ ら ゆ ら ゆ ら ゆ ら ゆ ら ゆ ら
 
  
あちらの世界にも、時は流れているみたい。 こちらよりも少しだけ緩やかに。

 そして犬はいつまでも、ゆるゆるゆるゆる、ゆらゆらゆらゆら、水面をソリですべり続けて、隣の田の穂も、ゆるゆるゆるゆる、ゆらゆらゆらゆら、風に泳ぎ続ける。

そんなふうに眺めているうちに、からだの芯が、ほろほろと、甘く、ほどけていく。

作品の穏やかさは、いつの間にか呼吸の度に、空気と一緒に取り込まれて、からだの中を満たしていった。

 素朴で、やさしくて、あたたかくて、ほの甘い。

オブラートに包まれた、やわらかな飴のことを思い出す。

口に含んで、しばらくした後、ようやく届くあの甘さ。 まあるくて、ほっ として、じんわり広がる。

 「なんだか似ているなあ。」

 ぼんやり思いながら、この、おおらかで、あたたかな何かを、じっくりと味わう。

  

   

                               

                                   mou尾道白樺美術館[尾道大学]スタッフ