次回予告

只今、MOU尾道白樺美術館[尾道大学]は展示替え期間となっております。
10月29日からの展覧会をお知らせします。


 奥山民枝 退任記念展  犬の目のなかの月、日。

 2011年10月29日(土)〜11月20日(日)
 休館日 火・水(祝日開館)
 開館時間10時〜18時 入館無料

 談話の日
 11月5日(土)/11月13日(日)14時〜  参加無料
 作家本人が自由なテーマで語ります。


奥山先生は2005年に尾道大学美術学科の教授として赴任し、20123月を以て大学を退任することとなりました。大学近隣の自然豊かな尾道市久山田町に居を構え、犬とともに大学と自宅とを往復し、後進の指導にあたりながら、創作活動に勤しむ日日でした。先生の独自の自然観、生命観はふだんの何気ない会話の中にもふとその片鱗を現します。久山田に群生するシダ植物と出会った感動、大学裏山の神社の持つエネルギー、犬のことば、近所での身近な出来事から壮大な宇宙論まで話は広がっていきます。奥山先生は20代から欧州・中近東・南北米など世界各地を旅してきました。ある旅で、南米の標高数千メートルの高地砂漠の真ん中でひとり佇んでいたとき、自分の命と地球の命がクロスする感覚を強く感じたといいます。その時の外界との融合感覚が画家・奥山民枝の世界観の原点なのかもしれません。巨視的でありながら、同時に微視的でもある奥山先生の絵画は常に内部から発光するような柔らかい光を孕んでいます。その光は人間も動物も植物も大地も天体も等しく包み込み、見るものの感覚に浸透していきます。

 本展では奥山先生が尾道で創作活動を展開してきた7年間の成果を中心に紹介します。犬をモティーフとした最新作、太陽、月を描いた近作、尾道で新たにチャレンジを始めた日本画の作品にメゾチントの版画連作や尾道の挿絵シリーズなども交え、紹介します。一貫した世界観を持ちつつ、変容を続ける画家・奥山民枝の現在を見て頂く絶好の機会となるでしょう。





奥山 民枝 プロフィール

1965 東京藝術大学美術学部入学

1969 東京藝術大学美術学部卒業

    王立サン・フェナルド芸術大学名誉留学生として渡西

1986 画集「奥山民枝・旅化生」出版(美術出版社)

1987 朝日新聞小説挿画「手のなかのいのち」連載

1991 個展「ゆらぐ」(東京、アートミュージアム・ギンザ)

1992 35回安井賞受賞

1996 光州国際美術展招待作家として渡韓(光州市立美術館)

1998 画集「手のなかのいのち」出版(奥山事務所)

2000 個展「わたる」(東京、日本橋三越)画集「ゆらぐ・わたる」出版(美術出版社)

2002 個展「Le Soleil」(パリ、ギャラリー・ヨシイ)

2005 尾道大学教授就任  「山水戀圖」出版(岩波書店)

2009 個展(東京オペラシティーアートギャラリー)

2010 個展(尾道市、なかた美術館)

2010 31回広島文化賞受賞

2012 尾道大学退任




ご来観お待ちしております。

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