時任美佳さんインタビュー


Curriculum授業作品展出品者、時任美佳(ときとうみか)さんのインタビューを掲載します。
時任さんは、兵庫県出身。現在日本画コースの3年生です。アトリエに伺いインタビューさせていただきました。


Q 今回時任さんが出品されている、建物を描いた作品がありますよね。私はあの絵がとても気になったんです。今日はその絵を中心にお話を伺っていければと考えています。あの絵はどのような課題で描かれたものですか?

時任さん:学部2年の秋のもので、風景を30号の大きさで、というものでした。

Q 描かれているのは、どこか侘しさのある建物ですね。どのようにこのモチーフに決まったんですか?

時任さん:あの建物は私が今住んでいる所の近くにあって、ずっと気になっていたんです。実は描くのはもうちょっと後までとっておこうと思っていたのですが、なかなか他にいい場所が見つからなくて。

Q どういった所が気に入ったのですか?

時任さん:さびれた感じとか、引かれるものがありますね。錆とかも好きなんです。

Q そうなんですか。アトリエにある人物画はまた雰囲気が違いますね。

時任さん:人物は形にばかり目がいってしまって、あんまり・・・(笑)。
色の配置とか、考えるのが好きなんです。色味とか。考えてるときは楽しいですね。

Q なるほど。時任さんの絵を見る上で一つポイントになりそうですね。ちなみに今後はどのような絵に取り組んでいきたいですか?

時任さん:風景にちゃんと取り組んでいきたいです。大きい画面で、大きい空間の風景ですね。風景らしい風景。山とか。山の中に寂れた建物が建ってるっていうのもいいですね。そのものらしさをちゃんと描きたいんです。見ている人がちゃんと分かるような。

では最後に、用意してきた質問をいくつかお聞きします。
Q 好きなものは?

時任さん:秋ですね。涼しいし。秋の落ち葉とか、さびたような感じも好きです。

Q 嫌いなものは?

時任さん:ん〜、たくさんあります(笑)。夏が嫌いです。暑いし。

Q 尾道白樺美術館へはどれくらいの頻度でこられていますか?

時任さん:年に1、2回くらい・・・、すいません(笑)。

Q どのような展示なら見に行きたいですか?

時任さん:絵本の原画展とか、館の雰囲気にあいそうですね。

本日はありがとうございました。

時任さん:ありがとうございました。



インタビューを終えて
時任さんは、明るく素直な方でした。自分の感じていることを率直に語ってくれたように思います。時任さんの人柄が伺えたような気がしました。
今後は風景に取り組んでいきたいとのことでしたが、どのような絵を描くのか、楽しみです。


Curriculum 授業作品展


7月17日(土)−8月15日(日) 休館日 火・水曜日(祝日開館)10:00−18:00
*臨時開館 8月10日(火)
展示作者紹介 尾道大学美術学科 学部1年から4年生
作品点数 151点

日本画・油画・デザインの全コースで行われているカリキュラムで制作された作品を展示。
美術学科の教育全体を概観することができます。